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山崎正和氏の暮らしの光景

 投稿者:太田代志朗  投稿日:2015年10月 2日(金)19時41分55秒
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  戯曲および民芸座公演『世阿彌』(1963)はおもひだすだに感動的だった。
爾来、以来、山崎正和(1934~)著作については殆ど読み、その知見に注目してきている。
同氏は自宅の近くの有料老人ホームに、先住の故谷沢永一氏の薦めにより入居。
最初は別荘代りだったが、今では常住のかたちになっているといふ。

快適なレストランやラウンジ、スポーツ・ジムや温水プール、麻雀・ビリヤード室あり。
大ホールでは合唱の練習にはげむグループあり。
また1フロアを占める大きな病室があり看護・介護師が世話をしている。
ホームの使用権を買ふので所有権はない。
しがって資産は皆無である。
自分の人生は一代限り、住人はさうした決断と覚悟をもっているといふ。

「末期の面倒をかけない」と、「身辺は高齢化社会を絵に描いたような光景」らしい。
碩学の生活はかくありなんか、と思ふ。
ちなみに館内の図書室には、入居者が寄贈した高橋和巳の著作が目立つ。


(資料:日本文藝家協会編『ベスト・エッセイ 2015』 山崎正和著「ある有料老人ホームの光景」)

http://www.uranus.dti.ne.jp/~ohta/

 
 
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